仙台市交通局は10月14日、仙台の地下鉄・バスに導入されるICカード乗車券「icsca(イクスカ)」を12月1日に発売し、同6日から地下鉄南北線でサービスを開始すると発表した。
昨年11月に一般公募で名称が決定した同カード。カードカラーは杜(もり)の都をイメージした緑で、券面は伊達家伝来の「水玉模様陣羽織」をモチーフに水玉模様をデザイン。伊達家の家紋「竹に雀」からスズメのキャラクターをあしらった。
発売券種は登録本人のみ利用可能な記名式icsca(大人用、小児用、福祉割引用)と、誰でも利用できる無記名式icscaの2種類。記名式は紛失しても再発行が可能で、定期券は記名式のみ販売する。設定金額は1,000円・2,000円・3,000円・5,000円・1万円で、それぞれ500円がデポジット(預かり金)として引かれる。チャージ(入金)の上限額は2万円。
現在、同地下鉄で利用されている磁気カード乗車券「ジョイカード」などにある割増分に代わるサービスとして、利用促進を目的にポイントサービスを導入。1乗車ごとの運賃に月間の乗車回数に応じたポイント率(5%~25%)を掛けたポイントを付与。1ポイント=1円換算でチャージでき、運賃の支払いに利用できる。ポイントチャージの期限は1年間で、一度チャージしたポイントに利用期限はない。
カードの販売場所は地下鉄泉中央駅、勾当台公園駅、仙台駅、長町南駅、旭ヶ丘バスターミナル、交通局庁舎1階の乗車券発売所。同6日からは各駅の券売機でも記名式大人用と無記名式を販売する。
同カードは2015年度に地下鉄東西線と路線バスでもサービスを開始し、2016年春には仙台suicaエリアでの利用も可能となる。