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仙台朝市の鮮魚店横にカフェ-BGMは「いらっしゃい」の声

仙台朝市にオープンした「朝市カフェ」。「誰が見ても分かりやすいよう、ベタな名前にした」

仙台朝市にオープンした「朝市カフェ」。「誰が見ても分かりやすいよう、ベタな名前にした」

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 仙台駅前の仙台朝市に5月8日、「朝市カフェ」(仙台市青葉区中央3)がオープンした。

鮮魚店の中にカフェが併設されているように見える外観

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 仙台朝市入り口付近、新仙台駅前ビル1階の鮮魚店と珍味・食品店の間に店を構える同店。同ビル3階で通信関連事業を手掛けるファインBBソニックが空き店舗への出店募集を知り、手を挙げた。

 「仙台朝市の魚屋や八百屋は戦前・戦後から続いている筋金入りの店ばかりなので、同じ分野の店は出せないと思った」と同社社長の渡邊裕介さん。「十数年この場所で仕事をしてきて、毎日どんな人が朝市を利用しているのか見ていた。平日は年配の方や主婦、土曜は観光客の利用が増えるが、買い物の間に休憩する場所が少ないという声を多く聞いていた」ことから業態をカフェに決めた。

 店舗面積は7坪で、席数はカウンター12席。木目を基調にした店内はナチュラルで温かみのある雰囲気が特徴。秋田杉を使った一枚板のカウンターが目を引く。

 現在のメニューは、ソフトクリーム(280円)、アイスコーヒー(300円)、ビール(グラス=330円、中ジョッキ=480円)。ホットコーヒーはマシンドリップ(S=220円、M=260円)、サイホン(同=280円、同=320円)の2種類を用意。

 「朝市は仙台市民の台所。安くて量が多くておいしい、新鮮な野菜・魚・肉をみんなが買いにやって来る。なので、カフェでも安くておいしいものを提供しなくてはならない」と渡邊さん。今後、カフェラテやカプチーノ、新鮮な野菜やフルーツを使ったスムージーや生ジュース、パフェなどのメニューを増やし、ランチやモーニングの営業も予定する。朝市関係者の「手軽に食べられるメニューも欲しい」という要望にも応え、テークアウト用のおにぎりやサンドイッチなども販売していく予定だ。

 オープン後は年配の買い物客や朝市関係者が多く利用し、中には朝市で購入した刺し身をつまみにビールを飲む客もいるという。「想定していなかったが、そういう風に利用してもらっても構わない。ただ、現在はしょうゆを用意していないのでご容赦いただければ(笑)」と渡邊さん。「当店のBGMは朝市の活気ある『いらっしゃい』の声。ぜひ、朝市の元気を持ち帰ってもらえれば」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は9時~17時30分。日曜・祝日定休。

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