仙台空港(名取市)3階有料待合室で現在、「四国八十八ヶ所めぐり お砂踏み」が開かれている。主催はJTB東北(青葉区一番町3)。
弘法大師ゆかりの四国八十八カ所の霊場を巡る「遍路」。団塊の世代を中心に、近年は若い世代も増え、年間の「お遍路さん」数は約15万人にも及ぶ。
弘法大師が四国巡礼し88の寺を霊場と定めてから来年で1200年を迎えることから記念事業として企画。名古屋会場では約8000人、東京会場では約2万3000人を動員した。
各寺院から持ち出された「出開帳(でがいちょう)」用の本尊を祭り、同札所内の境内から運ばれた「お砂」を踏みながら礼拝していく。全行程約1300キロ、歩いて回ると約2カ月かかるといわれる八十八カ所巡礼がその場で体験できるのが特徴。「1日で気軽にお遍路体験をしていただくことができ、全て巡拝したのと同じご利益が頂ける」(同イベント担当者)という。
東北初開催ということもあり、初日から年配女性を中心に夫婦や親子連れなど県内外から多くの人が来場。週末には1日1500人が訪れるほどの人気を集めている。「仙台空港でのお砂踏みは以前から企画していたが、震災で一度白紙になった。今回ようやく実現でき、皆さんにも喜んでいただくことができて本当に良かった」と四国八十八ヶ所霊場会の担当者。「震災でお亡くなりになった方の供養、ご自身の心の供養をしてもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は9時~18時。入場は時間帯指定の3部制となり、1部=9時~11時、2部=12時~14時、3部=15時~17時。入場料は1,000円(中学生以下無料)。5月26日まで。