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仙台・榴岡公園などで恒例「れきみん秋祭り」-伝統芸能「神楽」中心に

昨年の様子。国指定重要無形民俗文化財「雄勝法印神楽」

昨年の様子。国指定重要無形民俗文化財「雄勝法印神楽」

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 仙台市宮城野区の榴岡公園(仙台市宮城野区五輪1)と仙台市歴史民俗資料館(同)で10月27日、恒例の「れきみん秋祭り」が開かれる。

ユネスコ無形文化遺産登録「早池峰岳神楽」

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 古来の祭りを再現し、祭り本来の姿を広める目的で2006年に初めて開催した同祭。昨年に引き続き東日本大震災の鎮魂の願いを込め、「未来へ伝える私たちの文化」と題し、「東北の無形の伝統文化である芸能と職人の実演」を披露する。

 中心となるのは日本古来の芸能「神楽」。神事に際して「神々を祭場に招きもてなす」ために行われる歌舞で、宮中の「御神楽」と民間の「里神楽」を合わせ、全国約3000カ所に伝わっているとされる。

 公園内の芝生広場を会場に、県指定無形民俗文化財「愛子の田植踊」(仙台市青葉区)、「福岡の鹿踊・剣舞」(泉区)、旧仙台藩領の祝いの席で披露されていた「正調さんさしぐれ(舞踊)」、国指定重要無形民俗文化財「雄勝法印神楽」(石巻市)、国指定重要無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産登録「早池峰岳神楽」(岩手県花巻市)の5つを披露する。

 歴史民俗資料館では、出演団体についての解説や仙台地方の伝統芸能をパネルで紹介するコーナーを設けるほか、「仙台箪笥(たんす)」の金具と「遠刈田こけし」の伝統工芸職人による実演(10時~16時)も。芝生広場内では大衆芸能や大道芸の披露、ミニSL・ボンネットバスの体験搭乗、屋台での飲食販売も行う。

 「震災以降、絆や結束がこれまで以上に重視されているが、もともと郷土芸能や祭りはそれぞれの地域の絆や結束を大事にして受け継がれてきたもの」と同館担当者。「これだけの地元の芸能が一度に見られるイベントは他にもないと思うので、心ゆくまでお楽しみいただければ」と話す。

 開催時間は10時~16時30分。入場・入館無料。

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