仙台タクシーグループは4月2日、スマートフォン向けアプリ「全国タクシー配車」の対応サービスを始めた。
同アプリは、日本交通(東京都北区)と日本マイクロソフト(東京都港区)が共同で2011年12月から提供を始めたスマートフォン向けタクシー配車アプリ。全国22都道府県・提携タクシー会社30グループが参加し、東北では福島(会津若松)でも同日から対応サービスを始めた。
仙台タクシー(仙台市若林区卸町東)・宝タクシー(同)・KM仙台タクシー(太白区茂庭人来田西)の3社で189台のタクシーを保有する同グループ。「現在、復興支援・観光・ビジネスなどで多くの方々が仙台を訪れており、県外からのお客さまが電話で配車を希望する際、『自分がどこにいるのか分からない』『今いる場所の住所が分からない』などの声が多かった」と同グループ担当者。スマートフォンの需要拡大に合わせ、各地での実績も踏まえ、利便性向上を目的に対応サービスの開始を決めた。
アプリでは、GPS機能を使って利用者の現在位置を取得し、画面に自動で表示された地図からタクシーを呼ぶ場所を指定。連絡先や名前、台数などを入力すると注文決定となり、配車タクシーの車番とおおよその到着時刻が表示される。配車エリアは、同グループの営業区域から最大15分で向かえる範囲で、山間部など一部地域では利用できない。アプリにはそのほか、概算料金検索、タクシー電話帳機能も搭載する。
サービス開始から3週間。同アプリを通しての配車リクエストは毎日発生し、日々増加傾向にあるという。アプリは無料。iPhone、Android、Windows Phoneに対応する。