仙台の3店舗で古本市-「杜の都を本の都にする会」発足イベント

古本市「Book! Book! Sendai」を開催中の「stock gallery&atelier」

古本市「Book! Book! Sendai」を開催中の「stock gallery&atelier」

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 仙台市内の3店舗で10月25日、「杜の都を本の都にする会」のスタートイベント、古本市「Book! Book! Sendai」が始まった。

古本市「Book! Book! Sendai」開催会場の「book cafe 火星の庭」

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 会は仙台で活動する詩人・武田こうじさんを代表に、市内の書店や出版社、制作会社などからそれぞれの立場で本に携わるメンバーが参加。結成の目的について問われることは多いが、武田さんは「端的に言えば『本と親しみやすい街にしていきたい』ということではあるが、いい意味で見切り発車。そのためにどんなことができるのか、ということを一つ一つ確かめながら作っていこうと思っている」と話す。

 今回の「古本市」は、東京・上野で2005年から行われている「不忍ブックストリート」の「一箱古本市」をヒントに、市民らがそれぞれ手持ちの本を持ち寄って販売するもの。「掘り出し物の本を探すという目的だけでなく、誰かの本棚をのぞきに行くという感覚で楽しんでほしい」と武田さん。

 会場となるのは、「book cafe 火星の庭」(青葉区本町1)、「書本&cafe マゼラン」(青葉区春日町)、「stock gallery&atelier」(青葉区一番町1)。一般参加者と会のメンバーに加え、写真家の飯沢耕太郎さんや「不忍ブックストリート」考案者でライター・編集者の南陀楼綾繁さんなどのゲストも出品。3店に計50人、約1,500冊の本が並ぶ。

 開催初日、各店には常連客や古書ファンのほか、企画に興味を持って初めて店を訪れた人なども集まり、「火星の庭」では「普段の10倍ほどの来客があった」という。同店主の前野久美子さんは、「本は作り手と売る側、読む人のそれぞれがあって成り立っているもの。参加者の方にも主催者のつもりで楽しんでもらい、少しずつ輪を広げていければ」と話し、「マゼラン」店主の高熊洋平さんは「本を媒介にしてなんとなくつながっている感じが醸成されていくといいのでは」と期待を寄せた。

 11月3日まで。営業時間と休日は各店により異なる。

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