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東北歴史博物館で特別展「アンコール・ワットへのみち」 神々を造形した彫刻美術中心に

インドシナ半島に華開いた豊かな宗教彫刻の世界を巡る特別展「アンコール・ワットへのみち」会場の様子

インドシナ半島に華開いた豊かな宗教彫刻の世界を巡る特別展「アンコール・ワットへのみち」会場の様子

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 東北歴史博物館(多賀城市、TEL 022-368-0106)特別展示室で7月16日、特別展「アンコール・ワットへのみち~楽園の神々と世界遺産を巡る旅~」が始まった。

彫像・レリーフになりきって写真を撮影できるコーナーも

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 9~15世紀に東南アジアのインドシナ半島に栄えたアンコール王朝。その文化は、世界遺産アンコール・ワットをはじめとする、密林に埋もれて発見された石造寺院や石造彫刻に代表される。

 同展では、ヒンズー教や仏教の石彫像など約100点の文化財を公開。8世紀以前の小国乱立の時代からアンコール王朝の成立・繁栄の時代に至るまでの道のりを、神々を造形した彫刻美術を中心に紹介する。

 会場内は、アンコール王朝の造形へと集約されていく8世紀以前の小国乱立時代の彫像を紹介する「アンコール彫像の濫觴(らんしょう) ~プレ・アンコール時代」、華やかに繁栄するアンコール王朝の文化と統治を反映した彫像を時代と様式に分けて紹介する「アンコール時代の彫像」、東南アジア諸王国の石造彫像、青銅製の像や陶磁器といったアンコール王朝の彫像を取り巻く文化を紹介する「アンコール彫像の周辺」の3章で構成する。

 主な展示物は、「ヤクシー像」(カンボジア・10世紀前半)、「プラジュナーパーラミター像」「ブラフマー像」「ガネーシャ像」「ヴァージムカ像」(以上、同・10世紀後半)、「ナーガの上のブッダ像」(同・11世紀)など。併せて、現在も残る代表的な遺跡を写真パネルや映像で紹介する。

 同館スタッフは「インドシナ半島の密林に埋もれていた謎の王国・アンコール王朝の美術と歴史に触れ、神々の楽園を造り上げた壮大な古代文化に浸っていただければ」と来場を呼び掛ける。

 開館時間は9時30分~17時(発券は16時30分まで)。月曜(祝日を除く)。観覧料は、一般=1,200円、シルバー・学生=1,000円、小・中・高校生=500円。9月19日まで。

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