アイリスオーヤマがコメ家電参入 精米から炊飯まで、コメ消費拡大図る

アイリスオーヤマの「銘柄炊き ジャー炊飯器」

アイリスオーヤマの「銘柄炊き ジャー炊飯器」

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 生活用品製造・卸業のアイリスオーヤマ(仙台市青葉区五橋2)は11月20日、マイコン式炊飯器「銘柄炊き ジャー炊飯器」を発売する。

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 東北の復興支援を目的に2013年4月、舞台ファーム(中央2)と精米事業の共同出資会社「舞台アグリイノベーション」を設立した同社。新米の食味を長期間保たせるため小分けパックにした「アイリスの生鮮米」でコメの消費拡大を図り、TPPに揺れるコメ農家を支援している。精米事業のノウハウと調理家電の開発技術を生かして今回、コメ家電事業に参入する。

 第1弾となる同商品は、マイコン式炊飯器では初めてとなる「炊き分け機能」を搭載し、31銘柄のコメに合わせて最適な火力と時間を調整して炊き上げるのが特長。「厚さ3.1ミリの極厚火釜と高火力によって釜を一気に加熱するため、IH炊飯器に勝る炊きむらのない炊飯が可能」と同社広報担当者は説明する。炊飯容量は0.5~3合。無洗米、白米、炊き込み、おかゆ、玄米、煮込み、蒸しの6つの炊飯メニューが利用できる。

 「今後の展開として、健康志向の強い生活者をターゲットとした精米機や、炊飯器の品ぞろえの拡充、その他のおコメ家電など、精米事業の独自の視点で関連商品の開発を積極的に推進していく」と同担当者。「家電メーカーとしての技術やノウハウを生かして、おコメの品種の選択から精米、炊飯の全ての過程にこだわり、よりおいしいご飯の食べ方を啓発し、低迷する日本のおコメ消費の拡大を国内外で推進していきたい」と意欲を見せる。

 参考価格は9,800円。初年度5万台の販売を目指す。

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