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「一番搾り 仙台づくり」、キリンが限定販売 ササニシキと東北産ホップ使う

「仙台工場を支えてくれている全ての皆さまへの感謝の気持ちを込めて造ったビール」と醸造長の萱場さん

「仙台工場を支えてくれている全ての皆さまへの感謝の気持ちを込めて造ったビール」と醸造長の萱場さん

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 宮城県内で5月19日、キリンビール(東京都中野区)が「一番搾り 仙台づくり」の販売を始めた。

工場見学では期間限定でたる生の試飲も

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 今年で発売25周年を迎える「キリン一番搾り生ビール」。今回、全国9工場の各醸造長が、その土地の風土や郷土の味覚に合わせた一番搾りを開発し、地域密着型の商品として展開する。

 仙台工場限定醸造となる同商品は、主原料に東北産ホップを使い、副原料に県内産ササニシキ約10%を使う。「ササニシキは宮城県発祥の品種で、宮城を代表するブランド米の一つ。ササニシキの特長や生産者の思いが、『仙台づくり』の商品コンセプトやキリンビールのものづくりの思いと非常に似ていることから、最もふさわしい品種として選定した」と開発・醸造を手掛けたキリンビール仙台工場・醸造長の萱場英樹さん。

 「仙台工場の製品は東北エリアのお客さまに届けられていること、仙台工場は岩手にある国産ホップの加工場を管轄していることから、東北エリアの皆さまへの感謝の気持ちを表現した」とも。

 味について、「口にした瞬間、一番搾り製法による麦のうまさを感じ、そのうまさがすっと消えていくようなすっきりとした後味が特長。素材や料理を引き立てる東北産ホップの華やかな香りがマッチする」と自信を見せる。

 「震災から復旧し、現在まで90年以上にわたり仙台の地でものづくりを続けてこられたのは多くの方々の支援によるもの。当商品を通じて感謝の気持ちをお伝えできれば」と話す。

 350ミリリットル缶と中瓶(500ミリリットル)の2種類を用意。価格はそれぞれオープン。大瓶換算で5万3000ケース分を販売し、売り切れ次第終了となる。宮城県を中心とした仙台工場出荷エリアを対象に、350ミリリットル缶はスーパーマーケットやコンビニエンスストア、酒量販店など、中瓶は飲食店などで取り扱う。

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