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仙台の民芸品店、「雄勝石」のペーパーウエート販売へ-政宗公の弦月あしらう

黒のペーパーウエートと化粧箱。四辺が細かな段になっているのが、長い年月をかけ圧縮されてできた堆積岩の証という

黒のペーパーウエートと化粧箱。四辺が細かな段になっているのが、長い年月をかけ圧縮されてできた堆積岩の証という

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 仙台の民芸品店「こけしのしまぬき」(仙台市青葉区一番町3、TEL 022-223-2370)が3月13日、雄勝石を使ったオリジナル商品「仙臺弦月ペーパーウェイト」の販売を始めた。

めっき加工を施した銀のペーパーウエート

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 同社では、郷土の再生と発展への思いを込め、伊達政宗公のかぶとの前立てをモチーフにしたオリジナルのシンボルマーク「仙臺(だい)弦月」を製作。2012年から、同マークをデザインした玉虫塗の小箱や名刺入れ、秀衡(ひでひら)塗の箸や盃(さかずき)も展開する。

 新たなラインアップとして、「県外や国外へ自慢できる商品を作ろう」と企画された同商品。東日本大震災で大きな被害を受けた石巻市雄勝町を産地とする雄勝石の台座に、仙臺弦月をデザインした金色のステンレス製プレートをはめ込んだもので、プレートは県内の製造加工業3社が共同で製作した。

 雄勝硯(すずり)の色を表現した黒と、石にめっきで加工した銀の2種類を用意。それぞれ、「深みのある黒に黄金のプレートを合わせ、政宗公のかぶとを思い起こさせる仕上がりになった」「塗装ではなくめっき加工をすることにより、シルエットや質感を崩すことなく表現している」という。サイズは縦=約13センチ・横=約5センチで、自然石のため個体差がある。

 同社専務の島貫裕史さんは「こけしブームやモダンな工芸品を通じて宮城の手仕事は世界から注目を浴びているが、精密機器や航空機部品の製造・加工を行う企業もたくさんある。同商品を通して、宮城の製造加工業の技術が手仕事の技同様、世界に誇れるものであることを広く知っていただくきっかけになれば」と期待を込める。

 価格は各5,400円。「彩りそえる しまぬき」本店(一番町3)、エスパル店(中央1)で販売する。

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