レコードを置かずに回転するターンテーブルでインスタレーション

機械的な音を立てて動作する色とりどりのレコードプレーヤー

機械的な音を立てて動作する色とりどりのレコードプレーヤー

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 せんだいメディアテーク(仙台市青葉区春日町2、TEL 022-713-3171)1階のオープンスクエアで1月11日、大友良英さんによるインスタレーション「without records 記録なき記憶」が開催された。大友さんはヨーロッパを中心に、世界各地のコンサートツアーや映画音楽制作で活躍するアーティスト。

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 会場には66台のポータブルレコードプレーヤーを設置。レコードを置かずに回転するターンテーブルからは軋みやモーター音、スピーカーのノイズなどが発せられ、それらの音がひとつのアンサンブルを奏でる。1960~70年代の「懐かしい」インダストリアルデザインを目で楽しむとともに、無人のオーケストラによる「新しい」音が体感できる内容。会場のデザインは青葉区本町にあるレコードショップ、STORE15NOVの美術家・青山泰知さんが手がけた。

 「機械そのものが出す音に魅了された」という大友さん。自身も「これだけの台数が奏でる音を聞くのは初めて」という演奏の感想は「120%満足。外から入ってくる仙台の生の音がプレーヤーの奏でる音と一体化して、素晴らしいアンサンブルができあがった」と話している。

 企画をプロデュースしたメディアテークの小川直人さんは「あらゆる対策を講じてオープンスペースでの開放展示を行った。そのため大友さんと青山さんのイメージに限りなく近いものができたのでは」と語った。

 展示は24日までの12時~20時(最終日は18時まで)。13日、14日には関連企画として大友さんらによるライブも開催される。

without records特設サイト

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