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三陸のカキ養殖を支援するプロジェクト-1口1万円でオーナーに

「SAVE SANRIKU OYSTER」。サイト上から申し込みができるほか、ファクスでも受け付ける

「SAVE SANRIKU OYSTER」。サイト上から申し込みができるほか、ファクスでも受け付ける

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 東日本大震災により甚大な被害を受けた三陸地域のカキ養殖の復興を支援するプロジェクト「SAVE SANRIKU OYSTER(セーブ サンリク オイスター)」に続々と申し込みが寄せられている。

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 プロジェクトを立ち上げたのは、仙台でカキの通販サイト「海鮮直送 旨い!牡蠣屋」を運営するアイリンク(仙台市青葉区一番町2)。養殖いかだや漁船、作業場や生産者の自宅が流された現地の惨状を目の当たりにした同社の齋藤浩昭社長が、「全国の生産者ネットワークを構築している強みを生かして、三陸カキの復興に役立てないか」と考えたという。

 プロジェクトは、1口1万円でオーナーを募り、復興後に三陸カキ約20個を届ける仕組み。売上金はカキ養殖再開に向けた資材や設備の支援に活用される。齋藤さんは「1,000人の賛同を頂ければ生産者の支援が、1万人で出荷の道筋が、10万人で種カキの全国流通が、そして100万人でカキ産地としての復興が実現する」と期待を寄せる。

 開始直後から、ツイッターやブログなどを通してプロジェクトを知った全国の賛同者から問い合わせが集中し、4月5日時点で2,000口の申し込みが集まった。「少しでも生産者の皆さんに貢献したい」「何年かかっても、大好きなカキがまた育つのを楽しみに待っている」などの応援の声も寄せられているという。

 「寄付や募金はどうしても一時的なものになってしまいがちだが、このプロジェクトではカキがオーナーさまの元へ届くまでつながりが残るため、長く応援していただくことができると考えている」と齋藤さん。「3年、場合によっては5年以上の時間を要するかも知れないが、カキが手元に届くその日まで三陸に関心を持ち続けてもらえれば」と呼び掛ける。

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