仙台で高校生バンドイベント-16組が60~80年代ハードロック演奏

「杜の都新春ロックコンサート」の様子。キッスのメークで登場し、観客を沸かせた女子バンドも

「杜の都新春ロックコンサート」の様子。キッスのメークで登場し、観客を沸かせた女子バンドも

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 仙台の専門学校「デジタルアーツ仙台」(仙台市青葉区本町2)ライブシアターで1月17日、宮城県内の高校生バンドによる「杜の都新春ロックコンサート」が開催された。

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 イベントを企画したのは、元白石女子高等学校軽音楽部顧問の津村経夫さんほか、現役教師や音響関係者などで構成する「青少年軽音楽フェスティバル実行委員会」。津村さんは「最近はハードロックを聞いたことがないという子たちがほとんどだが、ハードロックの名曲には音楽を作る上での基礎やパフォーマンスなど、演奏に必要な要素がすべて含まれている。その基礎をきちんと理解してほしいと考え企画した」と話す。

 県内8校の参加16バンドに与えられた「課題曲」は、ディープ・パープルやブラック・サバス、キッスなど1960~80年代のハードロックの名曲。初めは戸惑いもあったという生徒たちも、放課後や休日に練習を重ね、集まった約130人の観客の前でパワフルな演奏を披露。ハードロック風の衣装やメークで登場したバンドの姿もあった。

 参加バンド「PG-99」のボーカルを務めた白石女子高軽音楽部の星彩華さんは「ハードロックを演奏したのは初めてだったが、ジューダス・プリーストを聴いて『かっこいい!』と思い挑戦した。自分たちなりのアレンジを加えたり衣装を考えたりして楽しんでできた」と振り返る。

 学生たちの演奏の合間には、津川さんがハードロックの歴史や名曲を紹介する「授業」も行われたほか、塩竈市出身の写真家・平間至さんが組むディープ・パープルのコピーバンド「チープ・パープル」もゲストライブを披露し、会場を盛り上げた。

 生徒たちの演奏に終始、顔をほころばせていた津村さん。「今後もこのようなイベントを継続し、作詞作曲のワークショップやコンテストなども開催していきたい。若い人たちにハードロックの良さを知ってもらうきっかけになれば」と意気込みをみせる。

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