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仙台・東西線沿線の2会場で大柳暁さん個展 絵皿中心に270点超展示

大柳さん作の絵皿が並ぶ「ターンアラウンド」会場の展示

大柳さん作の絵皿が並ぶ「ターンアラウンド」会場の展示

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 仙台ゆかりのアーティスト・大柳暁さんの個展「Aki Oyanagi solo exhibition」が6月4日、仙台市内の2会場で始まった。

大柳さんが手がけた絵皿と花器

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 1980(昭和55)年生まれ、青森市出身のアーティスト・大柳暁さん。宮城教育大卒業後、仙台を拠点に布作品やドローイングを中心に作家活動を行っていたが、「次第に繰り返しのような感覚を抱くようになってしまった」といい、制作を中断。2019年に岩手県に移住したことをきっかけに、学生の頃から関心のあった陶芸を独学で始めたという。

 「学生時代に陶芸の授業を取っていたが、当時はろくろの技術を習得できず、いつかは作れるようになりたいなとずっと思っていた」と大柳さん。中でも、「身近なアート」として日常で実用でき、飾ることもできる絵皿を中心に制作する。ろくろで成形し、素焼きをせず、釉薬(ゆうやく)で絵を描くのが特徴。作品のモチーフについては、「海外の絵本や古い切手、じゅうたんの柄など気になるものをストックしている。日々SNSで流れてくる写真や作品も参考にしている」と話す。

 同展は、仙台市地下鉄の東西線でつなぐアート企画として、大町西公園駅近くの「ターンアラウンド」(青葉区大手町)と荒井駅近くの「イグーネ荒井」(若林区荒井東1)で同時開催。猫やお化け、花や車、馬などをモチーフにした絵皿を中心に、花器と合わせて273点(ターンアラウンド=204点、イグーネ荒井=69点)を展示。販売も行い、絵皿(3,300円~)、花器(6,600円~)のほか、ポストカード(330円)やTシャツ(3,300円)などを用意する。

 大柳さんは「壁に飾っても、お皿としても楽しめる。そんな自由な器が、暮らしの中の彩りとなり、思わず頬が緩むような存在になればうれしい。今回は2会場とも飲食スペースが隣接しており、お皿がより身近に感じられる空間。気軽に楽しんでもらえたら」と話す。

 営業時間は、ターンアラウンド=11時~19時30分(日曜は17時まで、最終日は16時まで)、月曜定休。イグーネ荒井=10時~18時。今月22日まで。

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