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仙臺緑彩館に「すずめ踊り」体験型コンテンツ アバターが仮想空間で跳ね踊る

設置初日の除幕式後、郡和子仙台市長や伊達武将隊に見守られながらタッチパネルを操作する子どもたち

設置初日の除幕式後、郡和子仙台市長や伊達武将隊に見守られながらタッチパネルを操作する子どもたち

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 青葉山公園「仙臺(せんだい)緑彩館」(仙台市青葉区川内追廻無番、TEL 022-266-1651)情報ラウンジに3月2日、体験型観光コンテンツ「祝彩緑彩バーチャルすずめ祭り」が設置された。

除幕式では「娘すずめ。」によるすずめ踊りの披露も

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 仙台の歴史や文化などの情報を発信し、多くの人が憩い、集える場所として昨年4月にオープンした仙臺緑彩館。「仙台・青葉まつり」の山鉾(やまぼこ)や、「仙台七夕まつり」の七夕飾りの実物を常設展示する。

 「祝彩緑彩バーチャルすずめ祭り」は、「仙台すずめ踊り」をモチーフにした体験型映像作品。山鉾をイメージした什器(じゅうき)に75インチのモニターを設置し、手前にタッチパネルを用意する。タッチパネルで法被の柄や色、帯、扇子の色を決め、スズメのお面を選び、最後に祭連(まづら)の名前を付けると、出来上がった踊り手(アバター)がメインモニターに表示され、祝祭の雰囲気漂う会場で踊りを披露する。体験者が作成したアバターはストックされ、その後も画面に表示される。

 作成したアバターを瞬時にメインモニターに投影するリアルタイム映像生成システムと、実際のすずめ踊りの動きをアバターに反映するモーションキャプチャー技術が用いられている。仙台と東京を拠点に映像制作や空間演出を手がけるビジュアルデザインスタジオ「WOW(ワウ)」が中心となりコンテンツ制作を手がけ、宮城大すずめ踊りサークル「娘(こ)すずめ。」がモーションキャプチャーのモデルを務めた。

 仙台市文化観光局観光課・企画調整担当課長の渡辺宗太さんは「すずめ踊りは皆さんお祭りでしか見ることができなかったが、こういう技術を使うことでいつでも見られるようになった。バーチャル技術を使って未来に継承していく取り組みは仙台市にとっても良いこと」と話す。「観光客の方に体験してもらいたいのはもちろん、市民の方にも自分の町で育まれた踊りを覚えるきっかけになれば」と期待を寄せる。

 開館時間は9時~19時。利用無料。

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