節分にちなんだ「アナゴの恵方巻き水槽」展示が1月14日、仙台うみの杜(もり)水族館(仙台市宮城野区中野4、TEL 022-355-2222)で始まった。
「恵方巻き」は、節分にその年の恵方を向いて太巻きを無言で丸かじりすると縁起が良いとされる関西発祥の風習。「福を巻き込む」という意味を込めて七福神にあやかり7種類の具材が入ったものが望ましいとされ、アナゴは代表的な具材の一つとなっている。同館では2020年から、節分の時季に合わせ「アナゴの恵方巻き水槽」展示を行っている。
1階「内湾 恵みのうみ」エリアにあるマアナゴ展示水槽の中央に、穴の開いた恵方巻きのオブジェを今年の恵方「西南西」に向けてつるし、狭い場所を好む習性のあるアナゴが恵方巻きの具のように顔や尾びれをのぞかせる。オブジェの大きさは、直径14センチ、長さ55センチ。塩化ビニール管にのりをイメージした黒のネットを巻き、片側に発泡スチロールで作ったご飯と具材を張り付けてある。全て生き物に影響のない素材を使う。1本のオブジェには5、6匹、全体で20~30匹がすし詰め状態で入る。
毎年来場者からは「かわいい、おいしそうに見えると毎年好評で、今年も楽しみにしているというお客さまの反応もあった」と同館広報担当者の佐藤優奈さん。「アナゴが恵方巻きから具のように顔を出すという水族館ならではの節分を楽しんでもらうことで、アナゴについて興味を持つきっかけにもなれば」と期待を寄せる。
併せて、1階「広瀬川 海のみなもと 山・里・川」エリアでは「コイの豆まき水槽」を企画。コイの餌(100円)を豆に見立て、水上に浮かぶ鬼の面に向かって投げることで餌をやる。1階「umimori shop」では全長64センチの「アナゴの恵方巻きぬいぐるみ」(3,850円)を販売。2月1日・2日には、1階の大水槽「いのちきらめく うみ」で鬼に扮(ふん)したダイバーが餌をまく企画や、マアナゴ展示水槽で飼育スタッフが特製恵方巻きをプレゼントする企画を行う。
営業時間は10時~17時(最終入館は閉館30分前)。入館料は大人=2,400円ほか。2月2日まで。