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泉パークタウン タピオでしりあがり寿さん個展 来館者と共に完成させた作品も

来場者参加型のライブペインティング「にっこり、たぴお森」にピースサインで臨んだしりあがり寿さん

来場者参加型のライブペインティング「にっこり、たぴお森」にピースサインで臨んだしりあがり寿さん

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 仙台市泉区の商業施設「泉パークタウン タピオ」(寺岡6)南館1階ノースコートで現在、「しりあがり寿 作品展」が開かれている。

「板絵」の展示としりあがりさん

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 1958(昭和33)年生まれ、静岡県出身の漫画家でアーティストのしりあがり寿さん。1985(昭和60)年に「エレキな春」で漫画家デビュー後、新聞の風刺4コマ漫画から長編ストーリー漫画、アンダーグラウンド漫画などで作品を描き続け、近年は映像や現代アートなど多方面に創作の幅を広げている。

 今回の個展は10月8日から同施設で行われている同館13周年感謝祭の特別企画。しりあがりさんが仙台で個展を開くのは初めて。「にっこり、たぴお森」をテーマに、自身が選んだ「板絵(いたえ)」「ゆるヒラ皿」「四駒乃塔(よんこまのとう)」「掛け軸」「金箔(きんぱく)マンガ原稿」約50作品を展示。2016(平成28)年から手掛けている同館の初売りポスターなども展示する。

 「新年になるごとに干支(えと)をテーマに絵を描かせてもらっていて、仙台にはいつか来たいなと思っていたので、楽しみにしていたことがやっと実現した」としりあがりさん。「もともとかっちり描く絵ではないので、コロナでたまっていたうっぷんやストレスが緩く解放される感じになれば。きゅーっとなっていたのがふわーって解けるような、そんな気持ちを味わってもらえたら」と話す。「仙台は牛たんもありずんだ餅もあり、気候もいいし自然もきれい。あるものだらけでないものはないが、その中に僕の絵も加えて楽しんでもらえたら」とも。

 16日・17日にはしりあがりさんが会場を訪れ、南館1階センターコートで来場者参加型のライブペインティング「にっこり、たぴお森」を行った。枝が描かれた大きな紙に、参加者が葉っぱに書いて貼り付けた「にっこりしたこと」や、来場者から直接聞いた「よかったこと」をしりあがりさんが絵にして、来場者と共に木の実を描いて「たぴおの森」を完成させた。

 しりあがりさんは「ここ1年皆さんもいろいろ大変だったと思うが、1年苦労したからこそ得られる何かもあっただろうし、良かったことを思い出して、それを収穫みたいにしてみんなで分け合おうと、良かったことを聞いて描かせてもらった。皆さんのおかげで豊作だね」と完成を喜んだ。完成した作品は期間中、会場に展示する。

 営業時間は10時~20時(フードコート、レストラン、一部店舗は異なる)。観覧無料。今月24日まで。

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