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仙台市科学館で特別展「恐竜最前線」 恐竜学者・小林快次さんの講演も

ティラノサウルスの全身骨格復元模型

ティラノサウルスの全身骨格復元模型

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 スリーエム仙台市科学館(仙台市青葉区台原森林公園、TEL 022-276-2201)で現在、特別展「恐竜最前線」が開催されている。

東北初公開となるニッポノサウルスの全身骨格

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 日本と世界の最新の恐竜研究に焦点を当てた同展。東北初公開となる日本で初めて発見された恐竜ニッポノサウルスの全身骨格をはじめ、近年北海道で発掘された「むかわ竜」の化石・全身骨格バナー・発掘記などを展示し、日本の恐竜の実態と最新研究を紹介。ティラノサウルスやエドモントサウルスなど、世界の恐竜を年代別に展示し、恐竜の起源と進化、生態に迫る。

 構成は、恐竜と現世の生物とのつながりや関係性を紹介する「プロローグ~地球生命史で恐竜時代を知ろう!~」、日本で発見された恐竜に焦点を当てた「日本の恐竜ワールド~日本の恐竜再発見!~」、恐竜の起源とされる中生代三畳紀から最も繁栄し絶滅に至る白亜紀まで順を追って紹介する「三畳紀ワールド~恐竜の起源を知ろう!~」「ジュラ紀ワールド~巨大な恐竜の登場~」「白亜紀ワールド~最強の恐竜ティラノサウルス~」、アンモナイトや恐竜などのレプリカ化石の発掘体験ができる「化石発掘ラボ」。

 スマートフォンを使ったクイズラリー「恐竜クイズ」や、ゴーグルを装着して恐竜が栄えた時代の海に潜る体験ができる「VR体験広場」も用意する。

 子どもたちの夏休みに合わせて7月21日に始まり、小学生や未就学児を連れたファミリーを中心に、休日は約2000人、平日は約900人~1000人が来館。同展担当者は「恐竜研究の最前線・最先端がどういうものかを理解していただきたい。家族で楽しんでいただける内容となっているので、夏休みの思い出の一つに加えていただければ」と話す。「宮城で恐竜が出る可能性はとても低いが全くないわけではないので、そういうロマンにも触れていただければ」とも。

 開館時間は9時~16時45分(入館は16時まで)。入場料は、一般・大学生=900円、高校生=600円、小・中学生=300円。8月26日まで(8月6日、8月20日は休館)。

 8月4日は、恐竜学者として知られる北海道大学総合博物館准教授の小林快次さんを講師に迎え、講演会「日本における恐竜研究最前線の話」を開く。NHKラジオ第1の「夏休み子ども科学電話相談」で先生を務め、ネットでは「恐竜ガチ勢」とも称される恐竜に詳しい子どもたちとのやり取りが人気の小林さんが、日本における恐竜発見と研究の歴史について紹介する。開催時間は11時~11時40分。参加無料。定員は50人程度を予定する。

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