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塩竈市杉村惇美術館で「まちと 記憶と 映画館」 岩井俊二さん作品展示、上映会も

会場に展示されている「花とアリス殺人事件」絵コンテ

会場に展示されている「花とアリス殺人事件」絵コンテ

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 塩竈市杉村惇美術館(塩竈市本町、TEL 022-362-2555)で6月6日、企画プログラム「まちと 記憶と 映画館~岩井俊二編~花とアリスのもうひとつの物語」が始まった。

長編実写版「花とアリス」

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 塩竈市ゆかりの洋画家・杉村惇さんの美術館として、1950(昭和25)年に建造された塩竈市公民館本町分室の2階をリノベーションし、昨年11月に開館した同館。杉村さんの作品23点を常設展示するほか、文化芸術活動の発信拠点としての役割も担う。

 「大講堂が塩竈市公民館本町分室に誕生した昭和30年代は市内に6軒もの映画館があり、当時の映画館は文化的な刺激や団らんを味わう貴重な場だった」と話す同館担当者。「この街の昭和30年代の記憶を集めながら、当時の映画館のような文化的団らんの場をつくることが当プログラムの目的」とも。

 第1弾企画は、同市内にあった「塩竈パール映画劇場」で映画館体験を楽しんだという仙台市出身の映画監督・岩井俊二さんをフィーチャーした。企画展示室1・2で、国内初公開となる岩井さんの絵コンテ作品「花とアリス」「花とアリス殺人事件」など約30点と、写真家のアイビー・チェンさんによる「花とアリス」を中心とした写真作品33点を展示する。期間中、岩井さん監督作品の映画上映会やライブ、トークショーも展開する。

 映画上映は、同27日(19時30分~21時45分)=長編実写版「花とアリス」(料金1,000円)、同28日(19時30分~21時10分)=長編アニメーション「花とアリス殺人事件」(同1,800円)、7月4日(14時~16時30分)=「リリイ・シュシュのすべて」(同1,000円)、

 6月27日(18時15分~19時15分)には岩井さん、アイビーさん、映画監督の永田琴さんによるトークショー(同1,500円)、同28日(15時30分~16時30分)は岩井さん、椎名琴音さん、桑原まこさんによるユニット「ヘクとパスカル」のライブ(同3,000円)、7月4日(18時開場、18時30分開演)はSalyuさんと小林武史さんによるライブ(同4,000円)を行う。

 開館時間は10時~17時(入館受け付けは16時30分まで、映画上映日は20時まで開館)。月曜休館。観覧料(特別企画展・常設展セット)は、一般=500円、大学生・高校生=400円、中学生以下無料。7月12日まで。

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