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「仙台水族館(仮称)」、2015年春開業に向け起工-避難施設の役割も

「仙台水族館(仮称)」館内の大水槽イメージ

「仙台水族館(仮称)」館内の大水槽イメージ

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 仙台市は12月2日、仙台水族館開発(仙台市)が仙台港背後地に2015年春の開業を目指す「仙台水族館(仮称)」の設置を許可し、同4日に起工式が行われた。

12月4日に行われた起工式の様子

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 場所は市が1993年度から整備を進めている「高砂中央公園」内。同所では「新たな交流の核となる『復興の杜』をつくろう」をコンセプトに、多目的広場や野球場・テニスコート・パークゴルフ場・ジョギングルートなどの運動施設を整備。津波避難エリアに指定されている区域であることから、公園内の高速道路に隣接する斜面を避難用の高台として利用するほか、多目的広場や駐車場を災害時の復旧支援活動の場として活用することも計画している。

 市では「学びの機会の充実、交流人口の回復や拡大、高砂中央公園の魅了向上、本市財政への寄与など、当市にとって大変意義があり、収支計画や資金計画など事業計画の健全性が確保されていると考えられる」ことから水族館の設置を許可した。「緊急時の対応として、水族館を津波避難施設として位置付ける方向で検討されており、公園全体の防災機能の向上も期待される」とも。

 設置許可面積は同公園14.5ヘクタールのうち約1万3493平方メートル。施設は地上2階建てで、建築面積=6087平方メートル、延べ床面積=9989平方メートル。施設内には大小合わせて約100基の展示水槽を用意。「東北最大級」のショープールをはじめ、東北の海・自然環境を体感できる「三陸の海」「東北の山・里・川」ゾーン、海の生き物と触れ合うことができる「海獣ふれあい広場」や「磯場(タッチプール)」などを設ける。総事業費は約65億円。2015年春開業予定で、初年度は年間135万人、安定期で85万人の入館者を見込む。

 同市では今後、「学び、交流、公園の魅力向上等の面で、高砂中央公園への水族館設置の意義の具現化が図られるよう、事業者と連携しながら、水族館のオープンに向け事業を進めていく」としている。

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