宮城県とプロ野球「楽天ゴールデンイーグルス」を運営する「楽天野球団」は10月29日、「宮城球場」(仙台市宮城野区宮城野2)のネーミングライツを公募すると発表した。
同球場は2007年、楽天イーグルス公式戦69試合で108万7,690人(平均15,764人)を動員。2005年に人材派遣業「フルキャスト」(本社=東京都渋谷区)がネーミングライツ権を取得して以来、「フルキャストスタジアム宮城」の名称が使用されていたが、同社の違法派遣に伴う業務停止命令に関連して契約を解除。公式戦最終日の10月4日をもって名称使用を終了した。
契約期間は2008年1月1日から2010年12月31日までの原則3年間。募集金額は年間2億円以上と、従来の契約金額から5,000万円引き上げた。愛称および略称に「宮城」を入れることを条件とし、「地域貢献や文化、スポーツ等を支援するなど公園及び県営スポーツ施設のスポンサーとしてふさわしい企業で、青少年の健全な育成活動に対して理解のある企業」「積極的に情報公開を推進し、コンプライアンス経営に対し高い認識をもち、その管理体制が充実している企業」「財務状況のみならず、経営全般においても健全である企業」のすべてを満たす企業を対象とする。
さらに、選定に関わり、県教育委員会の広告審査委員会が経営状況や信用調査を含めた企業情報、コンプライアンス経営に対する取り組み状況、過去2年における行政処分等法令違反の有無を審査するなど、いっそう厳しい条件が設けられた。
会見で村井嘉浩県知事は「多少高いハードルとなるかもしれないが、県としては企業倫理が十分に確立されている企業で、かつ県民に親しまれる企業とパートナーシップを持ちたいと考えている」と話した。
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