仙台市泉区に3月16日、国内最大規模となる複合書店「蔦屋（つたや）書店」仙台泉店（仙台市泉区大沢2、TEL 022-772-2011）がオープンした。運営はトップカルチャー（新潟県新潟市）。

ブック＆カフェ「タリーズコーヒー」

　カルチュア・コンビニエンス・クラブ（東京都渋谷区）（以下、CCC）が展開する「蔦屋書店」「TSUTAYA」のFC店舗を手掛ける同社が東北初店舗として出店。店舗面積は1・2階合わせて3000坪で、CCCが展開する全国1472店舗の中でも最大の売り場面積となる。

　トップカルチャーの本社がある新潟県も2004年、2007年に大きな地震を経験した経験を踏まえ「県外の企業が出店することによって地域のお客さまに安心感や安全だというイメージ、心強さを与えたいと考え、出店を決めた」と同社の清水秀雄社長は話す。

　1階には、文庫、芸術書、実用書、文芸書、専門書、コミック、雑誌など80万冊を用意。児童書、絵本、知育玩具、文房具、ファンシー雑貨などをそろえる「キッズフォレスト」、ワインや輸入食品を販売する「ワールドワインマーケット」、ブック＆カフェ「タリーズコーヒー仙台泉店」（TEL 022-772-4560）を併設し、滞在型書店を目指す。

　2階では、DVD・CDのレンタル・販売、ゲームソフト・ゲーム機の販売、トレーディングカードの販売・買い取りを行う。文具、ホビー、クラフト、キッチン、アロマ、インテリア、トラベル、ペット用品などの雑貨類も。

　16日は開店前から約200人が並び、オープンと同時に真新しい店内を見て回った。高級文具や雑貨にも人だかりができ、同店の特徴である専門書を選ぶ客の姿も。

　年間の売上目標は20億円。同社では同店を核として、2年以内に市内2店舗を出店する予定。清水社長は「ネットを超えた店舗を作りたい。実際に商品を見て選ぶ楽しさを体感していただいたり、家族で一緒にご来店いただいたりすることで、家族の触れ合いの場になれば」と期待を寄せる。

　営業時間は9時～23時（土曜・日曜・祝日は8時～）。