仙台市は5月25日、青葉区のクリスロード商店街に仙台・東北の観光・物産・起業を支援する拠点施設「東北ろっけんパーク」を開設した。
市では昨年8月、一番町四丁目商店街に市中心部9商店街の情報を発信する「仙台なびっく」をオープン。商店街のにぎわい創出とともに東北各地の観光PR、物産販売など通して東北の復興支援を展開。引き続き本年度は中心商店街を「東北復興交流パーク」と位置付け、同施設を開設。取り組みのさらなる強化と東北全体の産業振興・誘客を図る。2館を合わせた総事業費は1年間で4億3,000万円。
施設は3階建てで、延べ床面積は約355平方メートル。民間ビルを市が借り受け改装した。1階では東日本大震災の被災地を含む東北各地の名品や地場産品の販売、各地域の観光PRなどを実施。毎週金曜~日曜には「復興物産市~東北いいもんパーク~」も開く。
起業や新事業立ち上げの支援にも活用。2階はチャレンジショップ、3階は起業家向けのセミナールームとして来月以降の運用に向けた準備を進めている。
開設初日にはオープニングセレモニーを実施。市民や関係者が見守る中、「伊達武将隊」伊達政宗さんが「いざ出陣!」と雄たけびを上げ、奥山恵美子仙台市長らが除幕を行った。
「東北6県のおいしいもの、素晴らしいもの、行ってみたい所、さまざまな情報や食品などを盛りだくさんに詰め込み、ここに来てもらえば東北の全てが分かるという場所を目指してオープンした」と奥山市長。「全国に名の売れた『ろっけんパーク』になっていくように皆さんと一緒に頑張りたい」と意気込んだ。