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仙台で無料公演「賢治島探検記」-劇団キャラメルボックスが東北3県巡回

今年6月にサンシャイン劇場で行った公演「賢治島探検記」(舞台写真=伊東和則さん)

今年6月にサンシャイン劇場で行った公演「賢治島探検記」(舞台写真=伊東和則さん)

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 仙台市青葉区の尚絅学院高等学校(仙台市青葉区広瀬町)礼拝堂で10月10日、演劇集団「キャラメルボックス」による無料公演「賢治島探検記」が行われる。

劇中劇「ゴーシュ弾かれのセロ」

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 早稲田大学の演劇サークル「てあとろ50'」出身者を中心に、1985(昭和60)年に結成された同劇団。東京「サンシャイン劇場」を拠点に、大阪・神戸・福岡・名古屋などで年間5~6作品を上演。仙台では1994年「ブリザード・ミュージック」、1997年「嵐になるまで待って」で2度の公演を行っている。

 今回の無料公演は東北復興応援として行うもので、10月7日の花巻公演を皮切りに、岩手・宮城・福島の7会場を巡回。県内ではほかに、気仙沼(9日)、塩竃市(11日)、三陸町(12日)を回る。同劇団制作総指揮の加藤昌史さんは「3月11日の巨大地震発生後、関東や関西のお客さんから『被災地に行って大変な目に遭った人たちに笑顔を届けてきて』という声を受けたことから企画した」と話す。

 上演作品は岩手の作家・宮沢賢治の童話をアレンジしたもので、阪神・淡路大震災の後に大がかりなセットや照明を使用せずに「いつでもどこでも上演できる作品」として制作されたものだという。「賢治さんの童話というと、言葉遣いが難しいとか暗い感じとかいろんな印象があると思うが、それをアレンジしてハイスピードで上演することで、お子さまから大人の方まで笑いながら楽しみ、感動していただける舞台に仕上げた」(加藤さん)。

 ストーリーは、ある大学の文学部ゼミ一行が街の小さな空き地を訪れ、ゼミを率いる坂口教授が「ここが賢治島だ」と主張。教授は自説を証明するために、学生たちと宮沢賢治の童話を芝居として上演するという内容。「セロ弾きのゴーシュ」を基にした「ゴーシュ弾かれのセロ」と「銀河鉄道の夜」を基にした「光速銀河鉄道の夜」の2作が劇中劇として展開する。「歌や生演奏も交え、演劇の鑑賞経験がある方もない方も、どなたでも楽しめる時間をお届けしたい。ぜひ会場にお越しいただければ」と話す。

 開演時間は14時と18時の2回。公演時間は約80分。入場無料。定員は各回1000人。

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